ペニスをねらえ！ モロ出汁膳

タイトル勝ちの一作だけど、中身もちゃんと“テニス×人妻ヤリサー”の背徳感で押し切ってくる。

運動不足解消のつもりが、再会した憧れの先輩＝親友の姉・涼子に誘われ、あっという間に理性崩壊…という導線が手堅い。

コートの白線、汗ばむ肌、ボールの打音――スポーツの高揚感がそのまま官能に接続されていく演出が気持ちよく、試合の“ラリー感”をそのままベッドに持ち込むテンポの良さも◎。

人妻側の乾きと渇望がしっかり描かれているから、単なるご褒美展開にとどまらず、罪悪感と快感のせめぎ合いがちゃんとエロい。

中でも涼子の主導力と、とろける瞬間のギャップが強い芯になっていて、タイトル通り“狙い撃ち”される快感が最後まで続く。

背徳・再会・スポーツフェチが綺麗に交差する、抜けて読める快走作。