ほろ宵いと夏のせい 〜sunset〜 雲呑めお

リゾバで島に来た光空と、地元青年・海斗の“ずぶ濡れ”な出会いから始まる、一夏限りの甘くて切ない島ラブ。夜の海、砂の感触、潮っぽい空気――ロケーションの熱と湿度がそのまま色気に直結していて、野外えっちに発展していく流れが自然で気持ちいい。デート名目の“島案内”が、スポットの数だけ体温を上げていく構成も巧く、ふたりが高ぶるたびに景色までエロく見えてくる。

良いのは、最初から期限付きの関係であることを隠さない点。ヤリたい盛りの勢いに任せつつも、「夏の終わりには彼女は東京へ」という現実が常に背中に貼り付いていて、ラストへ向けてじわじわと胸が締めつけられる。最終日に“出会いの場所”へ戻す演出は王道だけど、だからこそ沁みる。エロもロマンも両取りしながら、夏の魔法が解ける瞬間のきらめきまで描き切った、汗と潮とほろ酔いが混ざり合うエモ夏エロでした。